梅雨がはじまったら梅酒のシーズン!
ジメジメを梅酒パワーで乗り切ろう!
6月11日は「梅酒の日」ということをご存知でしょうか?
「梅雨」に“梅”の字が使われていることからわかるように、6月は梅酒の時期なのです!
この時期のスーパーでは、梅酒を作るための大きな容器や氷砂糖がセットで陳列されているのを、見たことのある方もいるのではないでしょうか?
梅雨と梅の関係
では「梅雨」の言葉に、なぜ“梅”の字が使われているのかご存知でしょうか?
梅雨の語源はいくつかあり、その中のひとつに「6月は梅の実が熟す時期だから」という説が存在しています。
実際に梅酒作りで使われる一般的な梅は「青梅」というもので、その収穫時期は梅雨のシーズンとなっているのです。完熟した赤い梅は、その少しあとの梅雨明けが収穫時期になります。
また、2004年にチョーヤ梅酒株式会社が「より美味しい梅酒を多くの人に知ってもらいたい」と願いを込めて、6月11日を「梅酒の日」に制定しました。
さらに6月は他にも梅にまつわる記念日があり、6月1日は「梅肉エキスの日」、6月6日は「梅の日」となっています。
梅酒の歴史
約4000年前に中国で梅が薬用として使用されており、実際に日本に渡ってきたのは2500〜1700年前となる弥生時代といわれているそうです。当時の梅は今のように食用としての存在ではなく、漢方や観賞用として流通していました。
日本で梅酒が誕生した正確な時期を記した文献などは存在しておらず、江戸時代に書かれた『本朝食鑑』が最古の記録として残っています。この書物から、すでに今のように梅干しや梅酒が当たり前のように存在していたことが確認できます。
また、農業書「広益国産考(こうえきこくさんこう)」によると、江戸時代後期の農家は梅を栽培・加工をし利益を儲けていたといいます。
時は流れ1962年になると酒税法の改正により規制が緩和され、これまで家庭ではタブーとされていた梅酒を作ることができるようになります。このことで梅酒ブームが巻き起こり、誰でも気軽に梅酒を家庭で楽しめるようになったのです。
家庭で楽しめる梅酒を作るには?
気軽に家庭で作れる梅酒ですが、作り方を誤ると酒税法に引っかかってしまう恐れがあります!
安心して楽しめる梅酒作りには、こんなことに気をつけて作りましょう。
・ベースに使う酒類はアルコール度数20度以上のもので、かつ、酒税が課税済みのものを使用する
一般的に梅酒作りに使われるホワイトリカーなどの蒸留酒は、アルコール度数が高いので、梅から出た水分によって下がることはほとんどありません。
しかし、日本酒を使う際は要注意です!
一般的に販売されている日本酒の多くはアルコール度数が20度以下のものが多いため、日本酒を使って梅酒を作ってしまうと下回ってしまう恐れがあります。
・自家製梅酒の販売や譲渡の禁止
家庭で梅酒を作る方で製造免許を持っている人は多くないでしょう。自家製の梅酒は個人で嗜む程度に留め、同居家族のみで楽しみましょう。
【自家醸造】|国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/qa/06/32.htm
さいごに
ジメジメとするこの時期にピッタリな梅酒。
気軽に家庭で作れますが、意外な法律の落とし穴が存在します。
きちんとルールを守り、楽しい梅酒ライフを満喫しましょう!
注:この記事は過度な飲酒を推奨するものではありません。